今日のテーマ
こんな人へ
シャツを作ってみたい
洋服が出来るまでを見てみたい
本格的な剣ボロ(袖口)の作り方が知りたい
結論
”剣ボロ”は縫い止まりと、切り込みの位置が重要
なぜかって?
剣ボロは、身頃に切り込みを入れて作ります。
生地をハサミで切った後で、失敗に気づいても
テープでピッとくっつけて、やり直し!
というわけにいきません。
ミシンで縫う位置、ハサミで切る位置さえ間違わなければ
失敗知らずです。
お気に入りの生地を使って、シャツ作りに挑戦してみてくださいね。
▼ミナペルホネンの生地でパンツを作った話
▼ミナペルホネンの生地でカーテン作った話
ミナペルホネンさんで買ってきた可愛い生地たちをこちらの動画で紹介しています。
素敵な生地がたくさんあるので、ミナペルホネンさんのHPもぜひご覧ください

使った生地
今回私が使った生地は、
rain chukkaというタイトルの生地です。

手書きの雰囲気の、ぐるぐる渦巻きの感じが花柄っぽい可愛さもありつつ、色味が綺麗なライトグレーでカッコ良い雰囲気もあって惚れた。
雨の日の小さな水たまり。雨粒が重なり新たな水紋を描く。水花火。
ミナペルホネン公式HPより
リネン100%の生地で、枕カバーなどの寝具にもおすすめの生地です。生地の厚さは厚すぎず薄すぎずでシャツやブラウスに良いなと感じました。
お店のスタッフさんが、同じ生地のデザイン違いをシャツとして着ていて完成イメージが湧いたので購入を決めました。
使った型紙
この生地ではこれを作りたい!と思って購入しても、
「結局作るのは違うものになっちゃった。」
ということになることも多いのですが、今回は予定通り定番のシャツを作りました。
使った型紙はというと、日暮里の型紙専門店”かたがみスタイル”さんの「サリバンブラウス」です。

シャツをインさせての着こなしもきちんとしつつ
かたがみスタイルHPより
後ろ身頃は左右に控えめなタックを作りました♪
裾をアウトにした時に
動きをきれい目にしてくれます。
というThe定番のシャツの形に小丸の衿がポイントのシャツです。
シャツは小さなパーツがたくさんあるので、洋裁本を書き写すのもかなり大変ですよね。でも、かたがみスタイルさんの型紙は、ミシン目がついているので手で”ピリピリ”と切り取れるのでメチャ楽です。
型紙作りの工程はノンストレスでできちゃいます。
シャツの途中経過
こちらのサリバンブラウスは、YouTubeのメンバーシップ限定のライブ配信で作り方をゼロから紹介しながら作っています。
現在、こんな感じ。
やだ。可愛い。
やっぱり丸衿が可愛いですね。

メンバーの方のお話を聞くと、台衿の部分が皆さん苦手なようです。
そうなんですよね、縫い代が表側に吹き出してきがち。
今回は、私もギリギリ写真に撮っても大丈夫な感じに仕上がりました。
※でも、一回縫い直しています(笑)
台衿の前端側の先端の縫い代をしっかり折ることが大事かな。


剣ボロ部分の作り方
剣ボロ部分のポイントを紹介したいと思います。
まず剣ボロの細長い長方形のパーツと尖ったパーツ(以後、剣と呼ばせていただきます)を縫い代部分で折って形にしておきます。
折ったパーツを袖に中表になるように置きます。
置く
袖口のあき部分に線をチャコで書いておくと分かりやすいです。

袖の後ろ側に長方形、前側に剣を置きましょう。
写真だと右側が前側、左が後ろ側になっています。

縫う
そしたら、ミシンで縫っていきます。
長方形のパーツの上端から1cm下まで、剣のパーツも同じ位置まで縫い代1cmで縫います。(サリバンブラウスの剣ボロパーツの縫い代が1cmなので)
縫い始めと縫い終わりは、しっかり返し縫いをしてあげてください。
切り込み
縫ったら、切り込みを入れます。
①縫い止まりの位置から1cm下までまっすぐ切り込みを入れる
②剣ボロパーツの縫いどまりギリギリまで斜めに切り込みを入れる。(縫い目は切らない)

切り込みを入れたら、三角部分を表側に折っておきます。

整える
剣ボロパーツを出来上がりの線で整えるとこんな感じ。

綺麗に整ったら、ミシンでステッチをかけておきます。
初めての方は最初は動画で見た方が分かりやすいかもしれません。
◉時間割
0:00~0:44▶︎イントロ
0:45~2:11▶︎ケンボロ位置に印
2:12~3:16▶︎アイロンで形を作る
3:17~11:20▶︎縫い方
11:21~12:08▶︎エンディング
完成

裏面はこんな感じ。
今回の作り方は、裏面を見ても縫い代が見えない本格的な作り方です。でも、だからと言って難しい訳じゃないのでぜひチャレンジしてみてくださいね!

結論:剣ボロは、”置く・縫う・切り込み”の3step
剣ボロ、難しそうだからいつも「スラッシュあき」なんだよね。とか。いつも「あきなし」のものを作っているんだよね。なんて声もたくさん聞きます。
が!剣ボロ挑戦してみて!!置く・縫う・切り込みのシンプル3stepです。
縫止りの位置、切り込みの位置さえ間違わなければ難しくはありません。
ワンランク上のシャツが完成しますよー。
好きな服を作れるようになろう♪
最後までご覧いただきありがとうございます!ただ服ブログでは、私の経験をもとに独学で洋裁のステップアップが出来るようにを記事を書いています。
▼シャツ作りのマスターコース

自分一人でのステップアップに限界を感じている初心者さんはYouTube”ただ服をつくる”のメンバーシップがおすすめです。”ただ服自習室”というものを用意しています。過去の私のチャンネルの動画をレベル別にまとめた再生リストです。自習室で勉強していて、分からない時にはメールやコメントで質問することができます。
▼ただ服自習室についてはこちら
中級者さんには、特にメンバーシップがおすすめです。自分一人ではなかなか挑戦出来ない”裏地付きのコート””パンツの前開きファスナー””ジャケットのラペルの作り方”なんかをライブ配信で作っているので、アーカイブでそちらの動画も見ることができます。
「目指せコート作り」
を目標に頑張りましょう!
▼メンバーシップの加入はこちらから♪
▼YouTube”ただ服をつくる”はこちらです。ミシンの使い方、可愛い生地の紹介、作り方などなどを紹介していますので、洋裁を長く楽しみたい方はチャンネル登録がおすすめです。
最後に・・・
最後までブログを読んでくださりありがとうございます。
少しでも、”ただ服をつくる”という服作りを楽しむ場に興味を持っていただけたら、ぜひこちらの記事もご覧ください。
”ただ服をつくる”って何をするところなのか、私が”ただ服をつくる”を始めたきっかけをまとめています。
これからも皆さんと一緒に服作りを楽しめることを楽しみにしています。
”ただ服をつくる”って何!?
私が”ただ服をつくる”を始めたきっかけ
また、私のYouTubeチャンネルとインスタグラムは下記からご覧いただけます。
■YouTube:ただ服をつくる
■Instagram:@tada_fuku