今日のテーマ
こんな人へ
巾着を作ってみたい
洋裁に興味がある
いつかは洋服が作れるようになりたい
洋裁は難しそうだからな・・・
結論
洋裁の基礎がたくさん詰まっている巾着を、まずは作ってみよう
とっても簡単そうに思える巾着作り。
ですが、洋裁を始める方の一番最初に作るアイテムとしてとってもおすすめ!
理由は、巾着作りには洋裁の基本がたくさん詰まっているからです。
巾着作りで学べる洋裁の基礎7
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
です。
この7つの基礎は今後パンツやスカート、トップスやシャツを作りたいと思った時に必ず出てきます。
だから、この7つの工程を意識して巾着を作ることで今後洋裁を始めたときに「あ!これ巾着の時にもあったなー」と復習することがで出来るんです。
今回作る巾着には、特に型紙を買う必要はありません。
家にあるコピー用紙を使って、自分のお好みの大きさで作ってみてください。
動画
◉時間割
0:00~1:04▶︎イントロ
1:05~3:42▶︎どんなことが勉強できるか
3:43~6:45▶︎型紙&裁断
6:46~14:30▶︎巾着の作り方
14:31~15:20▶︎エンディング
生地
今回私が使った生地は、
rain chukkaというタイトルの生地です。
手書きの雰囲気の、ぐるぐる渦巻きの感じが花柄っぽい可愛さもありつつ、色味が綺麗なライトグレーでカッコ良い雰囲気もあって惚れた。
雨の日の小さな水たまり。雨粒が重なり新たな水紋を描く。水花火。
ミナペルホネン公式HPより
こちらの生地でシャツを作った時の残りの”ハギレ”を使って巾着を作ります。
使った型紙
今回は、洋裁本や売っている型紙は一切使いません。
家にあるコピー用紙や、チラシを使って自分の作りたいサイズで作ります。
私はこれ!A4サイズのコピー用紙を使います。
この紙の大きさが完成形の大きさになります。だから、なんとなくこのままだと横広がりの巾着になりそうでしょ?!
だから、まずは縦に紙を使うことにします。そして上から5cmのところをカット。
こんな型紙にしようと思います。
この型紙で作った時に、上から5~6cmのところは紐が入ってキュッと絞られる部分になるので慣れないうちは少し縦に長めに設定しておくと良いです。
この型紙の実寸は、横21cm縦24.5cmでした。
そして、型紙ができたら巾着のあき止まりの位置に合印をつけておきましょう。
合印は生地がずれないようにするための印。今後もずっとお付き合いする印です。仲良くしましょう。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
こんな感じで、両サイドに印をつけます。目安は上から6cmくらいの位置でOK。
これを作ることで、物が出し入れしやすくなります。
下の部分は、巾着の底部になります。
これで型紙が完成!
裁断
出来上がった型紙を使って、裁断します。
生地は半分に折ってその上に型紙を載せます。生地の折り目に巾着の型紙の底部をぴったり揃えておきましょう。
上部の巾着口になる部分は縫い代4cm、両サイドは縫い代1cmつけて裁断してください。底部は生地の折り目と揃えているので縫い代は不要です。
縫い代をつけて裁断できたら、巾着のあき止まりの位置(さっきの合印の部分)に印をつけておきます。生地端をハサミでチョキンと2~3mm切り込みを入れておくとgood!
巾着の作り方
裁断までできたら、実際に作っていくぞ!おー!!
下準備
まずは、下準備といきましょう。なかなか縫い始めませんね(汗)そうなんですよ。縫い始めるまでの下準備をしておくことが、スムーズに作っていくことのポイントです。
まずは、両脇にロックミシンもしくはジグザグミシンをかけましょう。
そして、巾着口の部分を三つ折りに折ってアイロンをかけておきます。
三つ折りは、パンツやスカートの裾やウエストの部分でいつも出てきます。アイロンで折る順番を覚えておきましょう。
縫い代は4cmなので、まず最初に4cm折ります。一旦開いて、1cmでもう一回折ります。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
これで下準備は完了です。早速縫っていきましょう。
両脇をあき止まりまで縫う
さっき型紙にあき止まりの位置に合印をつけました。(写真では赤いピンで打ったところ)
底部からこのあき止まりまでを、縫い代1cmで真っ直ぐ縫ってきます。この時に、最初につけた合印をしっかり合わせて縫っていくとずれにくいです。
その際縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。返し縫いは、ミシンで縫うときの基本です。返し縫いをしないと、すぐに糸がほつれてきます。
糸がほつれてこないように2〜3針程度返し縫い(バックで進む)をしておきます。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
両脇を縫ったら、縫い代を開いてアイロンをかけます。
縫い代を開いてアイロンは、シャツやスカートのスリットあきの部分にもよく使われます。縫い代は開いてアイロン、もしくは片方に倒してアイロンの2種類あるので覚えておいて下さいね。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
縫ってあるのは、途中のあき止まりまでだと思うので下の写真のようになると思います。
縫われていない部分も、縫い代1cm分を同じように折ってアイロンをかけておきます。
あき止まり部分を縫う
次に、今アイロンをかけたあき止まり部分を”コ”の字で縫っていきます。コの字で縫うのは、パンツやスカートのウエストゴムを入れるゴム通し口です。かなり高頻度で使う縫い方になります。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
あき止まりの部分は意外と力が入るので、イラストのように返し縫いをして丈夫にしてあげます。
反対側も同じようにします。
巾着口を作る
あき止まりの部分が完成したら、巾着口を縫っていきます。
さっき三つ折りにした部分が開いてきていたら、もう一度アイロンをかけて整えてあげてください。
そしてミシンで縫います。ここも最初と最後は返ぬいをします。
- 合印
- 三つ折り
- あき止まり
- 直線縫い
- 返し縫い
- 縫い代を開いてアイロン
- ”コ”の字縫い
完成
作った巾着を表に返していきましょう。
最後に紐を通したら完成になります。
結論:巾着は、洋裁の基礎がたくさん詰まっている
巾着可愛い。生地が可愛いと、なんでも可愛くなっちゃうから困っちゃいますね(困らない)
どうでしょうか?洋裁の基本の7つの工程がしっかりと入っていたと思います。
一つ一つはとても小さい工程かもしれません。ですが何度も何度も何度も・・・使います。これが上手くできれば洋服も綺麗に仕上がります!
まずは、ミシンと仲良くなるためにも巾着を作ってください!
私は巾着はとっても簡単なので大小いろんなサイズの巾着を作って使っています。
生理用品を入れたり、旅行に行く時の下着を入れたり、洗濯物を入れたり。薄手の綿や麻の生地で作っておくと、もし汚れたとしてもすぐに洗濯できて凄く便利なんですよ。
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最後に・・・
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