今日のテーマ
こんな人へ
ファスナーをつけてみたい
ファスナーポーチの作り方が知りたい
洋裁初心者さん
どんなファスナーが使いやすいか知りたい人
結論
最初は、フラットニットファスナーがおすすめ
裏地付きのファスナーポーチを綺麗に作るコツは4つ!
- 厚めの接着芯を貼る
- 片押さえを使う
- フラットニットファスナーを使う
- ファスナーの端を折る
この4つのポイントを抑えて作ると、綺麗な裏地付きファスナーポーチが仕上がります。
なぜ、フラットニットファスナーが良いのかというと
”ミシンで縫えるから”
”ハサミで切れるから”です。
自分の使いたい長さに合わせて、ハサミで自由自在にカットすることが出来るので調節がしやすいです。
そして、間違ってファスナーをミシンで縫ってしまっても全然OK。
メタルファスナーなんかは、間違ってミシンが当たってしまうと針が折れてしまいます。ですが今回使うフラットニットファスナーは、普通に縫えるんです。だから怖くもない!
ということで、フラットニットファスナーを使って実際にポーチを作りましょう。
作り方はいたってシンプル。だから2回ほど作れば、もう本などを見ないで作ることができます。
メイクポーチや印鑑入れ、小物入れなどなど万能に使える裏地付きファスナーポーチをぜひ作ってみてくださいね。
使う生地
今回私が使った生地は、
ミナペルホネンさんの“yume”というタイトルの生地のハギレです。

▼パンツを作っているところを紹介しています。
この生地は「パンツを作りたい!」とパンツを作れるギリギリのサイズで生地を買いました。そして、実際にギリギリでパンツを作りました。が、ハギレは出る物です。
ということで、パンツを作って余った”ハギレ”を使ってポーチに変身させようと思います。
私にとっては、パンツを作るために買った生地なのでハギレというものの存在はおまけです。つまり”無料”。
裏地に使う生地は、私の大好きな生地屋さん奥「日暮里の生地屋”齊藤商店”さん」で生地を買ったときに、買った生地が汚れないように包んでくれる生地。つまり”無料”の生地を使います。
ということで今回は、無料で可愛いミナペルホネンのポーチを作る神回ですね。
おすすめ生地
どんな生地がおすすめかというと、割となんでも良いのですがしっかりした生地の方が良いかと思います。例えばオックス生地なんかだと生地もしっかりしているので良いですね。
かわいい色使い、大人っぽい色、かわいい柄など小物なので少し派手でも良いですね。



使う生地の量も、50cmで十分なので自分のお好みのものを選んでください。
使った型紙
今回は、洋裁本や売っている型紙は一切使いません。
家にあるコピー用紙や、チラシを使って自分の作りたいサイズで作ります。
私はこれ!A4サイズのコピー用紙を使います。

この紙の大きさが完成形の大きさになります。
だから、自分の財布や鍵などを紙の上に置いてみてお好みの大きさにコピー用紙をカットしてみてください。
私は、長ザイフを使っていてこのままのサイズで良いな。と思ったので、A4サイズのコピー用紙そのままを型紙として使いたいと思います。
サイズは、縦21cm×横29.6cm(出来上がりサイズ=縫い代なしの状態)です。
材料
裏地付きファスナーポーチを作るときに必要な材料は
- フラットニットファスナー(初心者さんにおすすめ)
- 表の生地
- 裏の生地
- 厚手の接着芯
です。
ファスナーの長さ調整の方法
フラットニットファスナーは、自分でカットして長さが調節できます。
ですので、気持ち長めのものを選ぶと良いですね。
長さ調節の方法を紹介します。
ファスナーの務歯(ムシ)の長さを、ファスナーをつける部分よりも0.5から1センチ短くします。
つまり今回は、型紙が縦21cm×横29.6cm(出来上がりサイズ=縫い代なしの状態)。横にファスナーをつけるので、ファスナーをつける部分の長さは29.6cm。
今回は、1cm短くしようかな。
つまり務歯(ムシ)の部分を止まりの位置から長さを測って、28.6cmのところに印をつけます。そこをミシンで返し縫いします。

28.6cmのところに印をつけます。

そこをミシンで返し縫いします。


そこから、1.5cmから2cmほど余白分をつけて切ります。
これでファスナーはOK。

厚手の接着芯
生地には接着芯を貼ります。
洋服には、出来るだけ薄手のものを選ぶのですがポーチなどの小物は厚めの接着芯を選ぶのがおすすめです。
完成した時に、ポーチがしっかりしてカッコよくなりますよ。
白っぽい生地には、白い接着芯。
黒っぽい生地には、黒接着芯を使うのがおすすめです。

裁断
生地を半分に折って、型紙の下の部分を揃えます。
両サイドと上部に縫い代1cmづつつけて裁断します。
ファスナーポーチの作り方
裁断までできたら、実際に作っていきますよー。
表の生地にファスナーを止める
表の生地の表面が見えるように置きます。
ファスナーを中表になるように合わせて、ファスナーの端を写真のように三角に折ります。
縫い代0.5cmでミシンで縫います。

※今回は、より簡単になるようにファスナーを生地端と揃えています。慣れてきたら生地端から0.5cm離してファスナーを置いてあげると良いです。

表の生地とファスナーをステッチで止めます。
ちなみに、ファスナーを縫うときは今私が使っているような細い押さえが必要です。


”2mm押さえ”とか”片押さえ”なんていう名前で売っています。家庭用と職業用で違っていたり、ミシンのメーカーによっても違うので確認してみて下さい

裏地を縫い合わせる
次に、裏地を合わせます。
裏地を中表になるように合わせて、縫い代0.7cmで縫い合わせます。


反対側にもファスナーをつける
先程と同じように反対側の表の生地にも縫い代0.5cmでファスナーを縫います。

そして、先程と同様に裏地を合わせて縫います。
と言いたいところです。が、ここまでは割と簡単なのですが反対側の裏地にもファスナーをつけようとすると、
「あれ?どうなってんの?」と思います。
よく写真をチェックしてみて下さい。
こんな感じで

裏地を合わせて、0.7cmで止めます。

そして、先程と同様に表生地とファスナーのみをステッチで止めます。

最後のところは少し縫いにくいのですが、こんな感じで生地を手繰るような感じで縫い進めます。

両脇を縫う
ここまでで、ファスナー部分が完成しました。
次に、ポーチの両脇を縫います。写真のようにポーチを開きます。

片方は、縫い代1cmで縫います。反対側は、10cm~12cm程度間を開けて縫い代1cmで縫います。

表に返す
さっきの10~12cmの空いているところから表に返します。

形を整えます。
最後に、裏地の開いている部分を手でまつって止めて下さい。
完成
わ。かわいい。

接着芯もしっかりしているので形も崩れにくく高級感漂うポーチになりました。印鑑いれよーっと。
そして、フラットニットファスナーは使いやすくておすすめです。間違ってミシンが曲がっても、針が折れずにそのまま縫えちゃいます。
慣れてきたら、メタルファスナーとかにしてもカッコ良いですね。
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