今日のテーマ
こんな人へ
洋裁が好き
ステップアップがしたい
シャツを2枚以上作ったことがある
おすすめの洋裁本が知りたい
結論
長く着たいなら、定番のデザインが載っている洋裁本がおすすめ
私が最近実際に買った、ステップアップを目指す洋裁中級者さんにおすすめの洋裁本を紹介します。
今回紹介するのは、初心者さんにはハードルが高い本ですのでお気をつけください。
私の個人的な印象としては、定番の台衿付きシャツカラーのシャツを2回以上作ったことがあるよ!という方は、自信を持って挑戦していただけると思います。
なぜ10年着れる定番コートなのか
流行を追うのが疲れたから。
この一言に尽きます。
服を買おうと思ってお店に行くと、「なんかどこも似たようなデザインだな」と思うことありませんか?私は「こういうデザインのものが欲しい!」と思っていても、去年はあったのにある年には全然なくて欲しいものが見つからない。ということが多々ありました。
世の中のお店には、良くも悪くも”流行”の服がたくさんお店に並びます。
一体誰が流行を決めるんだろう。
流行の服は毎年変わります。だから、当たり前のように毎年買い換えたくなる。
なんだか、だんだんと決められた選択肢の中から買わされている感を感じていました。
私も若い時は流行に乗るのも楽しかったのですが、もういいかな。
他人が決めた流行よりも、「自分が着たい」と思うものを着たいと思うようになりました。
じゃあ、一体私はどんな服が着たいんだろう。
何にでも合わせられて、何年も何年も着れるような服。つまりあまり変わったデザインというよりも、一枚あると安心出来るようなシンプルで定番、昔からあるデザインの服が好き。
簡素化されたデザインよりも、本格的で普遍的な手の込んだ服の方が結果的には私は長く着る事ができるような気がしています。
だから、そんなデザインがたくさん載っている洋裁本が好きです。
ただ、アウターの本ってなかなか少ない。
シャツやパンツやワンピースが書いてある本の中に、最後に一着書いてあるかないか。。。という感じですよね。
あったとしても、初心者さんでも作りやすいようにデザインが簡素化されていているものがほとんど。
それもそのはず。本格的なアウターって難易度が高いですからなかなか手を出しにくいですよね。本屋さん的にも、型紙を作る人にも初心者さんからでも作りやすい本の方が売れるはずなのでそちらの方が多くなって当たり前です。
ただそんな中、あえて流行や作りやすさを一切うたわない教科書的なアウターの本を見つけました。
時間や手間をかけても、長く着れる服を作りたい!と思う方にはおすすめの本です。
おすすめコートの本1:コートの本
最初に紹介する本は、その名も”コートの本”なんともシンプルで分かりやすい!
出版社:文化出版局
著者:笹原のりこさん
価格:¥1,900(税別)
どんなコートが作れるの?
昔から定番のコートがずらりと並んでいます。
- チェスターコート
- ピーコート
- パネル切り替えのノーカラーコート
- フレアコート
- トレンチコート
- ステンカラーコート
を作ることができます。
デザインとしてどんなものが作れるかというと
テーラードカラー:ジャケットによくある衿の形
ノーカラー:衿のないデザイン
ステンカラー:ブラウスのような衿
両玉縁フラップポケット
パッチポケット
箱ポケット
ラグランスリーブ
フード
比翼あき
ベンツあき
袖口あきみせ
があります。
通常の洋裁本にはあまりないような、手の込んだ本格的なデザインがたっぷりと書かれています。
コートは一度手に入れたら長く着たいですし、実際に何年も着るものだと思っています。この本では、流行にあまり左右されずに長く着られるような、シンプルでベーシックなコートを紹介しています。
”コートの本”より
私の探していたもの、そのものでした。
そして全体的にシルエットが女性らしい、柔らかで美しいアウターが作れる洋裁本です。
ボタンや、生地のチョイスも本格的なものを使って作られています。
今まで、綿や麻の生地をメインに作ってきた方は
「ウールってどんな生地を選んだら良いか分からない」
と感じると思いますが、参考にできる生地チョイスなので凄く勉強になります。
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まずはチェスターコートを作ってみよう
いろんな定番コートがあると思いますが、まずは最初のチェスターコートを作ってみましょう。理由は、カラー写真で詳しく解説してくれているから。
なんと、19ページに渡って、写真と言葉で説明してくれています。作り方もかなり本格的でわかりやすい印象です。
もし、本だけでは分からない時は私のメンバーシップに入っていただければ質問等にもお答えする事ができます。
過去にも裏地付きコートを作ったライブ配信があるのでそちらで作り方を確認することもできますので参考にしてみてくださいね。
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おすすめコートの本2:男のコートの本
次に紹介するのが、”男のコートの本”
いいね。潔さが好き。
出版社:文化出版局
著者:嶋崎隆一郎さん
価格:¥1,800(税別)
どんなコートが作れるの?
- トレンチコート
- ピーコート
- ダッフルコート
- ステンカラーコート
以上4つのみ!
シンプルでしょ。デザインは4つだけなのですが、生地を変えてディテールを変えて13種類のコートを紹介しています。
同じデザインでも、生地が変わることで全然雰囲気が変わるんですよ。そんなところも比較できて面白いです。
実は、ダッフルコート以外は先程の”コートの本”にも入っているんです。メンズもレディースも定番のデザインというものは昔から変わらないんですね。
メンズの本を選んだ理由
私一応ね、女なので先程の”コートの本”があれば良いと思いますよね。
とっと&息子用に買ったのか?と聞かれたら答えは否。
私ようにこの”男のコートの本”を書いました。
ここが結構ポイントで、同じ悩みを持っている方には参考にしていただけると良いかと思います。
私は肩幅が広くて、いかり肩。
レディースの服を着ると凄くがっしりした印象になってイマイチ似合わない。
その代わり、メンズライクな大きめのものをバサッと着ると強い主張のある肩が隠れて女性らしい雰囲気が出るんです。だから個人的にはそういうシルエットのコートの方が似合うと感じています。
最近巷で話題になっている、骨格診断でいうところの”ナチュラル”タイプです。
このタイプの方は、ぴったりしたサイズ感のものよりも大きめサイズをルーズに着る方が似合うらしいですね。
じゃあ、レディースの大きめサイズを作ればいいじゃん!
という声が聞こえてきそうですが、それが違うんです。
レディースとメンズでは同じトレンチコートでも、衿の形、身頃のシルエット、袖の形、小さなパーツの大きさなどが全然違うんです。だからこそ、メンズの型紙で作りたいんです。
メンズの雰囲気のあるアウターを、バサッと着たい。
と思っている私にはぴったりの洋裁本でした。
※ちょっとはとっとや息子用にも使えると思っていますが、基本は私が着たいから買った本なんですよね。
コンテンツも面白い
こちらの本は、小さなお話し部分も面白いです。
トレンチコートってどんなアウター?
ピーコートってなんで”ピー”?
というような、洋服の歴史なんかも話してくれています。だから、勉強にもなる。自分でも調べてみたくなります。
そして、生地やボタンの特徴や違いについても、解説してくれています。
骨格診断の結果に合わせて
先程もちらっと言いましたが、自分の体型を分析する骨格診断の結果は少なからず作る服を迷っている方の参考になるものだと思っています。
特にコートは、材料代もかかるし時間も手間もかかる。だからこそ完成したら長く着たいですよね。
自分の体型に合わせて似合うデザインのものをチョイスして作るのはいかがでしょうか?
骨格診断をしてくれる方に診断してもらうのも良いですが、個人的には本でセルフチェックをすれば無料でできちゃいます。セルフチェックでも十分参考になりますよ。
特にアマゾンのKindleなら今なら無料で読めて、めっちゃお得。
今後、「自分に似合う服を作りたい」と思っている方は一度読んでおくと型紙選びや生地選びがスムーズになります。
診断は3種類に分類されます。面白いのが、同じデザインでも生地を変えると似合うタイプが変わるというところ。
つまり、同じステンカラーコートでも生地を変えることで似合うタイプが変わるということ。
私も似合う服の迷子になっていましたが、この診断のおかげでメンズ服を作るという選択肢が増えました。
「作る服ってなんかイマイチなんだよな」
と感じている方はぜひ一度試してみてください。
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最後に・・・
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