洋裁未経験、初心者の方の「独学を応援する」”ただ服”のいづみです。
Youtubeで洋裁を紹介しています。
今回は、シャツ作りの基本のデザイン”台衿つきシャツカラー”の作り方を詳しく解説します。
シャツの作り方ではなく、”衿”の作り方です。
衿を徹底的に練習しましょう。なぜなら、ポイントが盛りだくさんあるからです。知っておいてほしいポイントを全て詰め込みましたのでぜひこの動画を見ながら台衿付きシャツカラーに挑戦してください。
「シャツなんて無理だよ」
「台衿つきシャツカラーって一番難しそう」
「そもそも台衿つきシャツカラーってどんな”仕組み”なのかもわからない」
という方はもちろん
「一度作ったことがあるけど、自分の作り方が正しいのか不安」
「ちゃんとした作り方がわからない」
「いまいち、綺麗に作れない」
という方におすすめの記事です。
台衿つきシャツカラーはベーシックなデザインですので、しっかりとした作り方をマスターできると、とっても自信になるパーツです。
本には載っていないような”ポイント”や”コツ”をたくさん織り交ぜながら紹介しますので、ぜひ解説を見ながら、動画をみながら挑戦してみてください。
上衿を作る
台衿つきシャツカラーは、上衿という部分と台衿という2つのパーツでできています。
動画では、最初に”台衿つきシャツカラー”とは、一体どんなものなのか・・・・というところから解説しています。
きっと皆さんも、よく見るデザインだと思います。
上衿を作るポイント7つ
上衿をきれいに仕上げるために、7つのポイントを紹介します。
どれも、ちょっとしたことですが仕上がりがうんと変わるのでぜひ挑戦してみてくださいね!
裏衿に来る方の周りを1ミリ程度(ひとまわり)カットする
上衿には、表の上衿と、裏の上衿があります。
分からなくならないように、最初に”裏の上衿”の裏面に印をつけることをお勧めします。
そうすることで、間違いを防ぐことが出来ます。
上衿を縫い合わせるときは、裏衿を上にしてミシンで縫っていく
上衿を、中表に合わせて縫い代1cmで縫うときに先程印をつけた”裏の上衿”を見ながら縫うようにしてください。
理由は、次のポイントと重なりますが、サイズがひとまわり大きい”表の上衿”を下にして引っ張りながら縫う方がきれいに生地端が揃うからです。
表衿と裏衿を縫い合わせるときには、間に指を入れて生地端を揃えながら縫う
2枚の衿を重ねた上から指で押さえると生地端がそろいにくいですが、裏の上衿と表の上衿の間に指を入れて、指で軽く引っ張るとサイズの違う生地同士も端がきれいにそろいます。
衿の角の部分は、パターンを乗せて印をつけておく
左右の角を、同じにする自信がないときにはパターンを載せて、あらかじめ印をつけておけば左右対象の位置に角を作ることができます。
細く削ったチャコで、チョンと印をつけてみてください。
角の余分な縫代は、カットする
衿を表に返したときに、角の縫い代がゴワゴワすることありませんか?表に返す前に、縫い代はカットしておくと表に返したときに、縫い代が重ならずすっきりとした角に仕上がります。
表衿を上向きにして置いて、縫い代を折ってから、表に返す
不思議な工程だと思うと思います(笑)でもあなどるなかれ!!
こうすることで、衿を表に返してきれいに形を整える作業がうーんと楽チンになります。
”表衿を上向きに”がポイントです。
衿を表に返したら、目打ちを使って角を出す。
上衿と台衿を組み合わせる
この工程が、台衿つきシャツカラーの山場です。
ですが、衿を組み合わせていく手順を折り紙で分かりやすく解説していきますので、分かりやすいと思います。ぜひご覧ください。
まずは、印をつける
台衿にも表台衿と裏台衿があります。
裏台衿には、分かるように印をチャコか何かでつけておきます。
縫い代を折る
裏の台衿の下の部分の縫い代を0.9センチ折ってアイロンをかけます。
縫い代は1センチ付けましたが、0.9センチで折ります。
これは、後で身頃と衿を合わせて行くときに必要な大事なポイントです。忘れずに折っておいてください。
台衿と上衿を合わせる
ここがとっても大事。この合わせる順番を間違えないように気をつけてください。
ここは言葉で説明するのは分かりにくいのでぜひ動画をチェックしてください。折り紙を使って見て分かりやすいように解説しています。
時間は、4:17~6:54のところです。
ここがうまくいけばあとは楽チン♪
1~2針開けて台衿を縫い合わせる
身頃の首回りと、表の台衿を縫い合わせるときのポイントは、”1~2針分隙間を開けて縫い始める”です。
こうすることで、次の工程の「身頃と台衿を縫い合わせる」のがとっても楽に縫えるようになります。
身頃と台衿を合体させて完成
”台衿と上衿を組み合わせる”という山場は越えていますので、あとは衿を身頃に縫い付けて完成です!
今回も、ポイント盛り沢山でゆっくり解説していますのでぜひ動画をご覧ください。
台衿の縫い代を整える
台衿は細いパーツなので、縫い代がそのままだととてもゴワゴワしてしまいます。ですので、縫い代をカットします。直線のところは半分程度、カーブのところは0.2cmほど残してカットしちゃいます。
そうするとスッキリした、衿になりますよ!
台衿と上衿をギュッと引っ張ってアイロンをかける
衿を表に返したら、台衿と上衿のつなぎ目にアイロンをかけます。
このときに上衿と台衿をギュッと引っ張ってからアイロンをかけるようにしてください。
こうしないと、上衿と台衿のつなぎ目に変な生地の”たるみ”が出来てしまいます。
前端は、表台衿の方が少し飛び出ているようにしてアイロンをかける
台衿を表に返してアイロンをかける時に、台衿の前端の部分は、気持ーち裏の台衿が控えられるようにしてアイロンをかけてあげます。
こうすると、シャツを表から見た時に裏の台衿がはみ出て見えないのでとってもきれいです。
上衿と台衿のつなぎ目にステッチを入れる
上衿と台衿のつなぎ目にステッチを入れます。
上衿の付け止まりの位置よりも1センチ程度内側から反対側の同じ場所までをステッチで止めます。
合印を合わせながら、台衿と身頃を縫い合わせる
最初につけた、身頃と衿の合印をあわせながらピンで止めます。
カーブのきついところは、身頃の縫い代に小さく切り込みを入れて開きながら合わせると、そろいやすいです。
縫い合わせたら、縫い目をチェック!
身頃の縫い代がカーブだということもあって、ここが一番失敗しやすいです。
私もここは失敗ポイントです。
ですので、一気に先に進めずに、台衿と身頃を縫い合わせたら一度縫い目をチェックしてください。
ミスしても、すぐに気付けるとショックも少なくすみますからね。
身頃の縫い代を、台衿の中に入れて整える
仕上げに入っていきます。
身頃の縫い代を、台衿の中に入れます。
裏側にあるミシンの縫い目を隠すように裏台衿を整えて、表台衿の方からピンで固定してミシンで台衿の際を縫います。
台衿つきシャツカラー、難しそうに感じますが上記のポイントをしっかり守っていただくときれいに仕上がると思います。ぜひチャレンジしてくださいね!
シャツのパターンでおすすめなのは、”主婦と生活社”さんが出版している
月居良子のシャツ&ブラウス
です。台衿つきシャツカラーのパターンも載っていますのでぜひ参考にして見てください。
詳しくはこちら
最後に・・・
最後までブログを読んでくださりありがとうございます。
少しでも、”ただ服をつくる”という服作りを楽しむ場に興味を持っていただけたら、ぜひこちらの記事もご覧ください。
”ただ服をつくる”って何をするところなのか、私が”ただ服をつくる”を始めたきっかけをまとめています。
これからも皆さんと一緒に服作りを楽しめることを楽しみにしています。
”ただ服をつくる”って何!?
私が”ただ服をつくる”を始めたきっかけ
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