
こんにちは!今回は、私が愛用しているJUKIの職業用ミシン専用アタッチメント「EB-1」の魅力と、初めての方でも分かりやすい使い方を紹介していきます。
このブログ記事の最後の部分に、私が個人的に使い方をまとめたテキストを用意しています。
イラストや写真を使って大きく見やすくまとめましたので、もし興味のある方はダウンロードしてぜひ活用してください。
EB-1って何?
そもそも今回紹介する”EB-1”という商品が何なのか?いうと、JUKIさんの職業用ミシン専用のアタッチメントです。ですので”ミシン”ではありません。
何ができる商品なのかというと、「ボタンホーラー」と言ってボタンホールを作る専門のアタッチメントなのです。
ですので、注意点としてこの「EB-1」だけを購入しても使えません。JUKIの職業用ミシンをお持ちの方、もしくは職業用ミシンとセットで購入する必要があるのでご注意ください。
SL-700EX | TL-30SP |
SL-700EX BLACK | TL-30DX |
SL-300EX | TL-30DXB |
TL-30SX | TL-2200QVP Mini |
TL-30SC | TL-2020 PE |
私はJUKIさんの職業用ミシンの中の「SL-300EX」を使っています。
このJUKIさんのSL-300EXは、パワーと安定感安心感が抜群なので本当に皆さんにおすすめしています。
▼それについてはこちら
▼使い方もまとめています
このボタンホーラーが販売された当初は、「ボタンホーラーというアタッチメントに¥69,850は高すぎる!」というのが最初の感想でした。それこそ「家庭用ミシン1台買えちゃうなー。」と思っていました。
そんな私が、結局一度試しに使ってみて即決で購入してしまいました。
なぜそんなふうに気持ちが変わったのかを紹介します。
購入しないつもりだった理由
ボタンホーラーのトラウマ
私が専門学校で洋裁を勉強していた時にも、同じようにJUKIの職業用ミシンにつけるボタンホーラーを使ったことがありました。
わざわざボタンホールが作れる家庭用ミシンを買わなくても、JUKIの職業用ミシンがあれば使えるボタンホーラーでコンパクトでお手頃価格なので、こちらのボタンホーラーも人気ですよね。
ですが私は、このボタンホーラーにトラウマがあるんです。
このボタンホーラーでボタンホールを作っていると、針が金具に当たって、針を折ってしまいました。しかも一度だけじゃありません。
「バキ」「ゴキ」「ガチャン!!」
などの大きな音を立てて針が折れるのです。これが本当に怖くて。
もちろん商品が悪いのではなく、私が上手に使えなかったんです。ただそれ以降というもの、ボタンホーラー恐怖症になってしまいました。
パワーを甘く見てた
シャツや、ブラウスの薄手の生地なら家庭用ミシンでも十分に綺麗に作れるボタンホールですが、私はウールの生地でコートやジャケットなどを作るのも好きです。
そういった厚手の生地にボタンホールを開けるのは、いくら職業用のミシンとはいえどもボタンホールの仕上がりは貧弱だろうな。
そんな失礼なことを思っていました。
というのも、ボタンホーラー恐怖症だった私が「ここぞ」というときのコートやジャケットのボタンホールは既製品のボタンホールも作っているボタンホール専門のお店にお願いしていたからです。
ボタンホールさやんの使うミシンで作るボタンホールは、それはそれは見事なそれこそ既製品のような(既製品を作っているの当然ですが)ボタンホールを作ってくれます。
だからもし私がボタンホール用のミシンを買うのであれば中古で業務用のボタンホールやさんが使うようなボタンホール専門のミシンを買いたい!(およそ100万円近いそうです。)という幻想を抱きつつ、現実には確実に丈夫なボタンホールが作れる”手縫い”というなんともアナログな方法でボタンホールを作っていました。
ボタンホールだけに¥69,850は高い
いやいや、家庭用ミシン一台買えるじゃん。
それが最初の印象です。
私はJUKIの職業用1台、ロックミシン1台で洋裁をしています。もしもう一台直線縫いも出来て、ジグザグ縫いも出来て、ボタンホールも作れる家庭用ミシンがあったら、誰か人を呼んで教室っぽいことだってできます。
▼これ買おうか本当に悩んでいました
それに、どこかに移動した時にも気軽にミシンが使えるようになります。
そしたら、そのほうが価値があるんじゃないか?
そう思っていました。
それなのに購入してしまった理由
安定していた
当初、購入しないつもりだった理由の一つ「ボタンホーラーのトラウマ」でも紹介しましたが私の知っているボタンホーラーはガタガタと不安定でした。だから、ボタンホーラーがずれないようになんと「テープでミシンに固定」が必須だったんですよ。
ガタガタと不安定だから、押さえ板に針が当たって針が折れる。
あぁ、恐怖の連鎖。
だったのですが、今回のこのEB-1はミシン本体にしっかりと固定させます。だからとっても安定しているんです。
もちろんテープで固定する必要もありません。だから、どんなに厚い生地を使っても針が押さえにぶつかって折れる心配はなさそうです。
コンパクト
最初、「ボタンホールが作れる家庭用ミシンをもう一台」と考えていたのですがそうなると実は家に置き場がなくて困るな・・・と思っていたのですがこのEB-1ならコンパクト!
家にある棚のスペースや、引き出しを片付けてスペースを作れば、スッキリ収まります。
大きな教室や、洋裁部屋を持っているわけではなくリビングの一角で作業をしている私にとってコンパクトであることはかなり助かります。

設定の仕方によっては業務用に近い仕上がり
ボタンホールは、家庭用で作る時も手縫いで作る時も「地縫い」という土台の縫いをした上に「かがり縫い」をしてボタンホールを作っていきます。
今回のEB-1は、この「地縫い」を2回「かがり縫い」を2回で設定することが可能です。これがかなり画期的。
実際に、ウールのボソボソした厚手の生地でこの設定でボタンホールを作ってみたのですが本当に綺麗!ボタンホール屋さんのような業務用と”全く同じ”とはいかないにしても、かなり近い仕上がりになると感じました。
▼こんな裏地付きコートにもしっかりしたボタンホールが作れます
今度試してみようと思うのですが、もしかしたらミシンの糸を太くしてボタンホールを作ってみたら、より丈夫で立派なボタンホールになるような気がしてワクワクしています。
家庭用ミシンでは、ミシンが止まってしまうような厚手の生地や滑りやすくて扱いにくい生地でもEB-1はスムーズにボタンホールを作ってくれました。下の動画で、その様子も紹介しています。
私が購入を決めた”プロ仕様”の設定方法
最初は「購入する気はない」私が、「欲しい」と思ったきっかけはミシンやさんが教えてくれた設定方法です。こちらで紹介しています。
◉時間割
0:00~0:57▶︎イントロ
0:58~2:24▶︎先生とミシンの紹介
2:25~3:33▶︎通常設定で使ってみた
3:34~8:32▶︎難易度高い生地に挑戦
8:33~16:28▶︎プロ仕様の設定&比較
16:29~18:16▶︎比較表の紹介
18:17~21:27▶︎お得情報&エンディング
この時に先生をしてくれた方が、めっちゃ面白い人で爆笑の撮影でした。
特に8:00くらいからの先生が面白すぎる。本当に忖度なしで、「こんな人がお客さんだと商品開発の人も大変だな」と思います(笑)でもおかけで私たちは自分が本当に欲しいものが見つけられてありがたい限りです。
齊藤先生が教えてくれた、本格仕様の設定方法もブログ最後のテキスト内に入っています。参考にしてみてくださいね。
EB-1の使い方ガイド
◉時間割
0:00~0:49▶︎イントロ
0:50~1:50▶︎準備工程
1:51~6:09▶︎取り付け工程
6:10~8:18▶︎エラー解除
8:19~13:32▶︎詳細設定
13:33~15:05▶︎実践
15:06~16:15▶︎エンディング
そして、この動画を元にEB-1のテキストを作りました。「プロ仕様の設定方法」も一緒にまとめていますので参考にしてみてください。
下記「EB-1マニュアル」ボタンを押してご確認ください。
こちらのテキストはダウンロードしてお手元に置いていただいても構いません。
個人的に、ウールの生地でジャケットやコートを作るのも好きなので今回のボタンホールはかなり私の味方になってくれそう♪もし気になる方がいらっしゃったらぜひ調べてみてくださいね。

最後に・・・
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